読書日記

アウトプット用です。

117 人生は「童話」に学べ 千田琢哉

 童話一つ一つの千田的解釈がとても面白い。

教材盛りだくさん。

 

・桃太郎

桃太郎の覚悟が覚悟を持った仲間たちを引き寄せた。一人でいくということはそもそも最初からある程度の勝算を持っていた。覚悟と目標達成に向けて孤独に頑張ることの大切さを学ぶことができる。

 

・うさぎとかめ

亀と戦ううさぎ、自分と戦う亀。もはや勝負は走り出す前に決定している。

諦めることなく、まして油断するわけがない。自分との戦いなんだから。スペック的に優っている相手との戦いに自身の成長があることを教えてくれる。

 

・わらしベ長者

神様に「最初に掴んだものを放すな」と言われ、それを信じることができる素直さが成長には欠かせないということを学ぶことができる。普通は転んだ時に掴んだわらは放すでしょ。またせっかく得たものを手放すことができるのか。ここも重要なポイント。執着はいけない。

 

・浦島太郎

なぜずっとハーレムの竜宮城にいなかったのか?それは過去の出来事に捉えられてしまったからである。過去を引きずっている人に明るい未来がないということを学ぶことができる。

 

・鶴の恩返し

なぜ主人公は恩返しを受けることができたのか、それは常に見返りを求めずに善行を積んできたからである。見返りを求めない人にこそ奇跡が訪れるということを学ぶことができる。ただ、その幸せは長くは続かない。

 

・カチカチ山

復讐は復讐を生む。それが現代の戦争。わかっていながらもどうしても復讐したいのなら根絶やしするくらいの覚悟が必要

 

・シンデレラ

いい男をゲットするためには戦略が必要。まずは群れないこと。そして時間による焦らし、手がかりをあえて残す。実に強かな女。それだけ強い原因は、這い上がってやる根性。

 

・人魚姫

自分の思いを遠回しで伝えたのが悪い。思いはいつだってストレートにぶつけた方がいい。その方が成功率は圧倒的に上がる。

 

この前、子供たちに読み聞かせをした時、裏テーマがあることに初めて気がつきました。それを考えて読むと実に面白い。

ここに載っていない童話も読んでみたくなりました。」

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