読書日記

アウトプット用です。

126 蠱峯神(やねがみ) よろず建物因縁帳 内藤了

よろず建物シリーズ9弾

内容紹介
 
屋根の下では油断するな
一度離れれば、空洞夥しき遺骸と再会することに……
 
春菜と仙龍がたどり着いた
隠温羅流の始まりは――悲しき愛のかたちをしていた
15万部突破! 大人気ホラーミステリ
 
 
簡単紹介
 
 

隠温羅にまとわりつく因縁を断ち切ることができるのか。

本格調査編としては第2弾くらいかな。

今回はルーツである吉備津神社に向かいます。

ここで春菜のサニワの力が・・・。

隠温羅流が因縁を持つようになったのかがわかるわけです。

金屋子神の嫉妬恐ろしい。

でも、神をもってしても人への思いというものは止められないんだな。

この小説の柱の一つの恋愛の意味がここに関わってくるわけですね。

 

感想
 
 

いつも作者の調査がすごいと感心します。

神について、歴史について、地理について、人の死に方についてがよく書かれています。

「大量の蟲に食われたみたいな小さな穴が顔じゅうに空いていた」という怖い描写と

「仙龍の○と○は5月の風のようだった」という描写もあり、

思わず同じ作者かと疑ってしまった程です。

笑っちゃいました。

いよいよ次巻で最後です。

神との決着はどうなるのか。

仙龍を救うことができるのか。

「全てが浄化の流れに向かっているとしか思えない」

この言葉に期待して次巻を待ちます。

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