121 絡新婦の理 京極夏彦
名前に夏があるからか、やっぱり夏に読みたくなる。
いやー今回は感服いたしました。
伏線に次ぐ伏線。
まさかの前作、前前作との繋がり。
一つの世界の作り方が実に細かい。
日本書紀からヨーロッパの宗教学まで
日本の歴史、民族学、暮らし、文化の変遷
知識の幅が広すぎて、そこはついていくことができませんでした。
全く関係ないと思われていた事件。絞殺魔と目潰し魔。
しかし実は裏で糸を引いていた真犯人がいて・・・。
榎木津も京極もその糸の上に乗ることになり・・・。
榎木津の目をかわすという方法にびっくり。
それができたということは、もう糸の上にのせる計画だったのでしょう。
あのエノさんをですよ。
今までにない狡猾さです。
漫画読み必須です。
とても面白かった。
何回も「マジか。」って言ってしまった。
「君も駒の一つか?」
関口くん、良い役回りだな。
というか関口くん、俺か。
しかし約1400ページ読破はそう容易ではない。