続 横道世之介 吉田修一
世之介に会いたい。
そんな気持ちにさせてくれる本です。
月ごとにあった出来事を何気ない日常として書いてある物語です。
文中のセリフのとおり「この一年あっという間のようで色々なことがあったな。」
と読んでて感じる内容になっています。(途中で未来と過去が交互するからかもしれませんが)
世之介はとにかく善良な人でその魅力をもって周りの人を惹きつけていきます。
「結婚するのしないの問題」はもちろんのこと「働くの働かないの」などちょうど20代で迷いそうな問題を世之介と考えていけるともっと素敵な読み方になったと思います。
登場人物たちの未来でのつながりが見えるのもまたいい作品にする一つの要素だと感じています。
心あたたまる本となっています。もう一度映画を見てみたいと思います。